シロアリが建物に及ぼす影響と倒壊の危険性との因果関係を解説します。

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建物倒壊の恐れも?シロアリが及ぼす影響

シロアリによる被害は建物に対して深刻な影響を及ぼします。建物の基礎となる柱を食い荒らしてしまう上に、水分を持ち込んだことによるカビ被害・耐震性の低下が懸念されます。

建物へのシロアリ被害

 

家を蝕むシロアリ

シロアリで最も危険なのが建物への被害です。

 

せっかくローンを組んで購入した大切なマイホームが静かに食べられているとしたら…思わずゾッとしていまします。

 

シロアリは雑食性であり、鉄骨やRC造りでも油断が出来ず、マンションなどでもシロアリ被害は発生するので、決して油断してはいけません。

 

鉄骨・RCのシロアリ被害

 

ここではシロアリによる建物被害がどれほどの影響を与えるのかを紹介したいと思います。
時には建物の倒壊を招く危険もあるため、決して楽観視しないようにしましょう。

 

 

 

シロアリによる建物被害

 

まず、シロアリによる被害について紹介したいと思います。

 

前述しましたが、シロアリは雑食で知られており、ガラスや陶器以外のものは何でも食べてしまうと言われており、建物の基礎となる木材はもちろん、断熱材やプラスチック、紙製品から皮製品までもがシロアリのエサとなり得ます。

 

そのため、家の要である柱や梁ばかりか、壁・床・基礎といった箇所も食い荒らしてしまい、この食害による影響で、建物の耐震性が下がってしまうのです。

 

特に、建物で最も大切な箇所である「基礎」への被害は重大で、強い地震に耐えらなくなってしまい、震度5程度の地震でも倒壊の恐れが出てきてしまいます。

 

大きな地震で倒壊する建物は築年数が高いだけでなく、シロアリ被害によるケースも確認されており、1995年に発生した阪神淡路大震災では倒壊した一般家屋の7割にシロアリ被害が確認されたという調査結果も出ています。

 

シロアリに食べられた木材は、中身がスカスカでスポンジのようにもろい状態になりますので、シロアリを確認した場合には素早い対策が必要です。

 

 

カビによる被害

 

シロアリが建物に及ぼす影響の一つに「カビ被害」が挙げられます。

 

イエシロアリは蟻道を作って水分を運ぶことに長けているため、床下だけでなく天井裏にまで巣を作るケースがあります。

 

そのため、水分があると建物の見えない箇所や普段カビが発生しないような場所でカビが増殖していってしまい、初動が遅れ、じわじわと被害が広がってしまう恐れがありますので、早急な駆除が必要です。

 

また、カビは建物への被害だけでなく、シックハウス症候群や肺炎を引き起こす可能性のある危険な物質です。子供や高齢者が居る家庭では、特にカビ被害には気を付けなければなりません。

 

 

 

1年で柱3本を食べてしまう!

 

日本のシロアリには2種類があり、ヤマトシロアリとイエシロアリに分類されます。

 

建物により深刻な影響を与えるのはイエシロアリなので、まずは当該種について詳しく説明したいと思います。

 

 

イエシロアリとは

 

関東圏から西日本・沖縄までに生息するイエシロアリですが、いったん繁殖を許してしまうと、定着から3年程で建物に致命的な影響を与えてしまうと言われています。

 

イエシロアリは非常に強い繁殖力を持っており、一度巣を作った場合、瞬く間に100万匹以上に繁殖してしまい、1年で主要な柱の3本分が食べられてしまうと言われています。

 

また、イエシロアリは柱だけではなく、壁の断熱材や畳などもエサの対象ですので、柱や梁だけでは無く壁・天井等にも注意せねばなりません。

 

 

 

耐震性が重要な理由

 

地球は「プレート」と呼ばれる巨大な岩の板が重なりあって地表を形成しています。

 

このプレートは毎年数センチ移動しており、プレート同士が引っ張られ、それに耐えきれなくなったプレートが一気に元に戻ろうとしたときに地震が起こります。

 

日本周辺は太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートの4つのプレートがぶつかり合っているため、非常に地震が起きやすい「地震大国」であると言えます。

 

実際に古くから日本では定期的に大地震が発生しており、多くの建物が倒壊し、死者が出てきました。

 

地震が発生してから対策をしても意味がありませんので、常日頃から安全性を確保する事を意識し、本棚や家具が倒れないようにする転倒防止だけでなく、建物そのものが倒壊しないように対策しておかなければいけません。

 

自分の家は大丈夫と思わずに、定期的にシロアリの有無を検査してもらう事が望ましいでしょう。