シロアリが大量発生!?
シロアリは繁殖力に優れており、放っておくと数10万匹、あるいは100万匹以上も建物に住み着いてしまう恐れが現実にあります。
考えただけでゾッとしますが、このようにシロアリが大量発生してしまう状況も考えておかなければいけません。特に築5年以上経過している木造住宅の場合は被害を受けている確率が上がりますので注意が必要です。
シロアリが大量発生しやすい季節や時期、そして湿気の有無の因果関係についてまとめたいと思います。
シロアリが発生しやすい季節
シロアリは冬眠をせず、1年中活動する害虫ですので、シロアリの被害は季節を問わず発生すると考えておかなければなりません。
しかし、シロアリは寒さに弱いという特徴があり、気温が10度以下になると行動が鈍くなると言われています。
したがって気温がマイナスになる地域では冬の間はシロアリの発生が少なくなる可能性が高まりますが、近年の建物は、夏は涼しく、そして冬は暖かくなるように設計されています。
人間にとって心地の良い住まいは「シロアリにとっても心地の良い住まい」と言っても過言では無く、快適な環境が年間を通して作られていることと同じであり、保温性の高い建物では、冬であってもシロアリの活動が続いている可能性があります。
繰り返しますが、シロアリは1年を通してずっと活動する極めて厄介な害虫なのです。
シロアリが繁殖する時期
シロアリの産卵は年中行われており、女王アリは常に卵を産み続けます。
「繁殖する時期はいつか」と問われれば、答えは「1年中ずっと」という事になってしまいます。
これこそがシロアリの悪質な部分で、建物に深刻な被害を与える原因です。
なお、羽シロアリが巣を飛び出すタイミングがあるのですが、これは巨大になったコロニーが拡大するために行います。
つまり、羽アリの大量発生は近くに巨大なシロアリの巣がある危険性が高いので、羽アリが出た際には要注意です。
羽シロアリが生まれる時期ですが、
- ヤマトシロアリであれば4月から5月頃
- イエシロアリになると6月から7月頃
- アメリカカンザイシロアリだと6月から10月頃
が多いです。
年間の半分以上がシロアリ被害の拡大する時期なので、年間を通して危機感を持っていなければなりません。
シロアリが活発になるシーズン
基本的にシロアリは湿気を好むため、6月から7月が活発に活動するシーズンとなります。
湿気があると木材は柔らかくなるので食べやすくなりますし、程よい湿気はシロアリにとって快適な環境です。
しかし、6月から7月以外は大人しくしているかと言うと、そんなことはまったくありません。
活発になるシーズン外であっても、床下や天井裏、壁の隙間などにシロアリはコロニーを作って潜んでおり、じわじわと建物を食い続けている恐れがあります。
冬であっても、シロアリ被害の兆候を見つけたらすぐに対策を行いましょう。
ちなみに、冬場であっても室内の暖房器具などの熱が床下や天井裏に伝わり、眠っているシロアリを起こしてしまうケースもあります。
シロアリが建物に住み着いている限り、1年中被害が発生しても不思議ではないのです。
シロアリと湿気の関係性
6月や7月に行動が活発になるシロアリは、湿気を好むものだと認識されています。
実際その通りで、湿気が多いと木材が柔らかくなるので非常に行動が活発になります。
木材を始め、ダンボールも湿気を含みやすいことからシロアリのターゲットになってしまいます。
では、湿気が無いところにシロアリはいないのかと言うと、そんなことはありません。
イエシロアリの場合は地中などにある水分を持ち運び、快適な環境を自分たちで作ることが出来てしまうため、湿気が少ない地域や場所であってもシロアリ被害の恐れは十分にあるのです。
風通しが良くて湿気が少なくても、シロアリに目を付けられてしまったら深刻な被害が出かねません。シロアリが大量発生しないようにくれぐれも油断をしないようにしましょう。