シロアリの成長過程
シロアリと言っても、実物を見たことが無い人は多いのではないでしょうか?
白いアリという認識しか持っていないケースもあるので、まずは敵の実態を把握することから始めましょう。
ここでは勘違いしやすいシロアリと羽アリの違いについて紹介したいと思います。
シロアリの襲来かと思ったのに、普通のアリだったというケースは少なくありません。
また、シロアリの幼虫や卵を見つけてしまった時の対処方法も紹介します。
初期段階であればDIYで対策可能ですので、落ち着いて駆除するようにしましょう。
シロアリと羽アリの違い
まずはシロアリと羽アリの違いについて把握しておきましょう。
シロアリのコロニーは女王アリ、王アリ、兵アリ、職アリ等で形成されますが、兵アリや職アリの一部が成長し、羽アリとして次の住処を求めて巣から飛び出します。
なお、これらはシロアリに係わらず蟻の生態の一部であり、私たちが良く目にする黒いアリも条件を満たせば羽アリとなって飛び回ります。
羽シロアリから羽が抜け落ちるとシロアリになるため、基本的にはシロアリと羽アリに違いは無いと思っておいて差し支えありません。
気を付けるのは羽シロアリと羽クロアリの違いです。
シロアリの羽アリには注意
厄介なのは羽シロアリの方で、こちらは見つけ次第駆除しなければいけません。
日本で家に被害を与えるシロアリは90%がヤマトシロアリで、9%がイエシロアリです。
羽シロアリを見つけたら、この2種類ではないかと疑って調べてみるのが良いでしょう。
羽クロアリであれば家を食べられてしまう心配が無いので、逃がしてあげるなり、殺虫剤で駆除してしまえば問題ありません。
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幼虫や卵を見つけた時の対処
シロアリの巣を発見してしまい、そこに幼虫や卵があったならすでに羽アリが飛来し、コロニーを形成している恐れがありますので、すぐに駆除しなければなりません。
一般的な方法として、殺虫剤でシロアリもろとも駆除してしまうのが効果的ですが、影響範囲がはっきり分からない場合は、殺虫剤ではなく掃除機ですべて吸い取ってしまうという手もあり、掃除機で吸い取った後に殺虫剤をまいておけばさらに効果的です。
家の中にまで侵入している場合
掃除機や殺虫剤の使用はあくまでも表面上の駆除にしかなりません。
シロアリの巣が巨大で分散しているようなら、すべてを駆除しないとシロアリの被害は再発する恐れがありますので、早めに専門の業者へチェックしてもらうのが望ましいです。
初期の状態であればDIYで対処可能ですが、巣が壁の中や床下など見えない場所にあるようなら業者を呼ぶべきです。
簡単な駆除でしたら数万円で済む場合もありますので、家を守るための必要経費と割り切ってしまった方がよいでしょう。