アパートでのシロアリ被害
シロアリが被害を与える場所として、一般的なイメージは床下になるでしょう。
実際、シロアリ被害で最も多いのが地中から床下へ侵入して建物の基礎を食い荒らすケースです。
しかし、シロアリが大量発生する春から秋にかけて、羽アリが集団で飛来し、2階・3階の高い場所にコロニーを形成するケースは多々確認されています。シロアリの脅威は床下のみならず2階や3階にも及ぶことがあり、決して油断してはなりません。
2階や3階、そして天井裏、場所によってシロアリの駆除や対処方法が変わるので詳しく見てみましょう。
2階や3階でシロアリが出た
まず考えられるのが、既に1階や2階がすべてシロアリの被害を受けている場合です。
シロアリ被害が進行した結果、2階や3階でシロアリが目撃されたことが想定されます。
これは、極めて危険な状態なので一刻も早く詳細な検査が必要です。もし仮に、階下がシロアリ被害でボロボロになっていたら、建物の倒壊リスクが高くなる可能性があります。
また、イエシロアリという種類であれば水分を持ち運ぶため、2階や3階、天井裏まで食い荒らしてしまいます。
被害の多いヤマトシロアリも羽アリが天井裏に巣を作った事例もあるので要注意です。
アパートでのシロアリ被害
アパートの2階や3階でシロアリ被害が出たのなら、すぐに大家へ連絡して業者を呼んでもらいましょう。
シロアリ被害は基本的に階下から影響を受けるので、2階や3階に被害があるのは非常に危険です。
古いアパートなら倒壊のリスクもあるので、耐震性なども含めて調査を依頼してください。
壁や天井裏には蟻道が作られているはずですが、それを住人が勝手に確認する訳にはいきません。
修繕費用等の話し合いもしっかりした上で対処を行ってもらうのが良いです。
高い場所でも被害を与えるシロアリ
高所に被害を与えるシロアリだと、懸念されるのはイエシロアリです。
100万匹という巨大なコロニーを形成し、食害のスピードが早いのがイエシロアリの特徴です。床下から壁の中、そして2階や3階、そして天井裏にまでコロニーを拡大してしまいます。
ヤマトシロアリは水分を持ち運べないので高所での被害は少ないとされていますが、2階や3階、天井裏まで食害が進行した場合、僅かな湿気をエサに長期間潜伏するケースが報告されています。
どちらも通常は地中から侵入して来るものですが、羽アリが天井裏に巣を作ってしまうこともあります。シロアリ被害は床下だけではないと覚えておきましょう。