室内を好むシロアリ
シロアリは湿気や暗所を好む生態を持っているので、人に目に触れない場所で密かに繁殖しています。
家主がシロアリ大量繁殖の発見が遅れる理由には、こうしたシロアリの生態が関係しているのです。
もしも室内やリビング、畳の隙間にシロアリを見つけたら、見えない場所については相当な被害が発生している可能性も否定できず、出来るだけ適切かつ迅速に対処し、駆除しなければなりません。
どこで見つけたかによって対処方法は変わるので、しっかりとシロアリの生態や習性を理解しておきましょう。
室内にシロアリが出たら
まずはそのシロアリがどこから出て来ているのか確認し、どこにシロアリのコロニーがあるのかを突きとめましょう。
また、シロアリ被害が発生すると湿気によって部分的に変色が起こることが多いので、天井や壁、床に湿気で変色している所が無いかも探してみてください。
壁の中や天井に巣があるようなら、プロの業者へ依頼してしっかりと駆除してもらう方が良いでしょう。
高所での作業は落下する恐れもあり、けがをしてしまう恐れがあるばかりか、自分自身での修繕・リフォームも難しいですし、完全に駆除してしまわないと再度発生するといった恐れもあります。
リビングでシロアリが出たら
リビングでシロアリを見つけた場合、基本的には室内で見た時と同様にシロアリの巣がどこにあるか探します。
その他の要素として、台所などの水周りに被害が出ていないかも確認しましょう。
湿気や水分が多いところにシロアリの被害が拡散している恐れがあるのです。
こちらも壁や床下、そして天井などに巣が続いているようならプロの業者へ依頼するのが妥当です。
殺虫剤などで目に見える範囲のシロアリは駆除した方が良いですが、建物の深部に卵があればすぐに被害は再発します。
徹底的に駆除するためにも業者へ家屋の状態について相談してみましょう。
畳をシロアリに食われた場合
シロアリにとって、畳も貴重なエサとなってしまいます。
畳にシロアリを見つけた場合は、畳をひっくり返して床下や畳の被害を確認しましょう。
シロアリに食われている畳は残念ながら捨てることになるので、殺虫剤を使った後に廃棄してください。
畳に被害があるということは、おそらく床下にもシロアリが居ると考えて良いです。床下のシロアリ被害は全体の85%にも及ぶほど高確率なので、真っ先に疑うべき場所でもあります。
こうした大掛かりなシロアリ駆除になると、畳の張り替えなども必要になります。
リフォーム業者などにも見積もりを行いつつ、まずはシロアリを徹底的に駆除することに専念しましょう。
室内に侵入されてしまっている以上、シロアリ被害はかなり進行してしまったと考えるべきです。
畳の張替えの際にしっかりと床下を確認し、自身で駆除が難しい状況であれば無理をせずに業者に依頼しましょう。