シロアリ被害による危険性
シロアリの最も怖い点はなんといっても「食害」です。
柱・梁・床・天井・基礎(床下のコンクリート部分)等、ありとあらゆる箇所を食べてしまうので、家屋の耐震性を著しく下げてしまいます。
地震大国である日本において、これらのシロアリ被害は非常に深刻であり、建物の被害だけでなく心理的なストレスも与えられかねません。
初期のシロアリ被害症状から、末期状態までの変化について確認していきましょう。
耐震性が下がってしまい倒壊する恐れがある状態になっているようなら、修繕やリフォームも検討しなければなりません。
家族や自身の安全のためにも、家屋倒壊のサインは絶対に見逃さないようにしましょう。
シロアリが存在するサイン
床下、湿気のある押し入れ、台所、風呂場といったシロアリが好む場所で「蟻道」が確認できた場合、ほぼ間違いなくシロアリ被害を受けています。
蟻道とは、土で作られたシロアリの移動トンネルのことで、壁に土の道が作られているので、視認する事が可能です。
また、床がギシギシと音を立ててきしむようになったら要注意です。
特に体重を掛けた際に大きくへこむ場合は、中がシロアリの食害によってスカスカになっている恐れがあります。
畳や台所の床がふわふわしているような感じになったらシロアリの被害を疑いましょう。
早期発見が何より被害を食い止める手段です。
被害の初期と末期の変化
初期のシロアリ被害は床下や部分的な木材だけなので、しっかりと駆除すれば問題はありません。
初期症状の特徴としては、シロアリの数が少ないため、部分的にしか食害を受けていない点が挙げられますが、被害が進行していくと、床下だけではなく壁の中や天井裏にまで徐々に被害が及んでしまいます。
特に、建物の柱や床下の基礎部分がシロアリによって食い荒らされていたら、「家屋の倒壊リスク」の恐れがありますので直ちに修繕やリフォームを行うことを検討してください。
これらは絶対に見逃してはいけない倒壊サインとなります。
DIYによる修繕やリフォーム
DIYで修繕を行う場合は、食害を受けた木材に新しい木材を添えてネジでしっかりと固定してください。
床の張り替えや畳の張り替えなどは、自身で木材や畳を比較的簡単に調達が可能であり、工事も簡単ですので、シロアリ対策における一般的なDIY方法であり、効果も高いです。
また、修繕した箇所には必ずシロアリ駆除剤の散布を忘れないようにしましょう。
ただし、建物の柱や基礎まで被害が及んでいる場合には、リフォームや耐震強度を上げる必要があり、工事が大規模かつ素人では困難になる可能性が高いため、プロに頼む事が望ましいです。
早めのシロアリ対策を!
柱は耐震性や家全体を支える大切な役割を持っており、建物の主要な箇所にまで被害が及んだ状態にも拘わらず何も対策をしなければ地震の際に崩れ落ちてしまう恐れがあります。
DIYで応急処置をするだけでなく、専門のプロへ状態を確認してもらうといった万全の対策を心がけましょう。