自分で出来る!シロアリDIY
シロアリの予防を業者に依頼せず、自分自身で『DIY』で対策を行うという選択肢があります。
DIYとは、専門業者に依頼するのではなく、自身で何かを工作・修理・装飾する事で、主に家具を自分で作成してみたり、ちょっとしたリフォームを行ってみたりする事の総称です。
まずは、自分で出来る簡単なDIYでシロアリ対策を行ってみましょう。
どのような予防や対策、そして効果的な工作物が作れるのかを模索してみたいと思います。
薬剤散布でシロアリ対策
最も簡単なシロアリ予防、そして対策となるのが薬剤散布です。
液体タイプのものはホームセンターなどで普通に販売しているので、基本的にはそちらを使用します。薬剤散布には主に2種類あり、処理方法としては土壌処理と木材処理に分けられます。
土壌処理
被害の多いヤマトシロアリとイエシロアリは土の中から床下などへ侵入を行います。
そこで効果的になるのがシロアリ駆除の薬剤散布による土壌処理です。
建物の床下や周辺に薬剤散布を行えばシロアリは近付きにくくなるでしょう。薬剤を使用するだけで工作などは一切不要なため、DIYで行えるシロアリ予防の中では最も簡単です。
木材処理
次に木材処理ですが、これは床下や主要な柱へ薬剤を吹き付けることです。
霧吹きなどに薬剤を入れてシュシュッと吹き付けるだけの簡単なものとなります。
土壌処理と同様に薬剤はホームセンターで購入できるのでお手軽なシロアリDIYの一つです。
これらの効果は、原則5年間程持続しますので、高い効果を得られる事が期待出来ます。
DIYで行うシロアリ対策
シロアリ対策には「ベイト工法」というものがあります。
ベイト工法とは、シロアリが好むエサに扮した駆除剤を地中に予め埋めておき、それを定期的に反復継続して行うことで、多くのシロアリにそれらの毒エサを食べさせることにより数を徐々に減らしていく方法です。
シロアリはエサを仲間に分け与えたり巣に持ち帰ったりする習性があるため、最終的には巣ごと駆除する事が可能です。
また、床下に予め散布する事で、シロアリは家を食べるより前にエサに食いつくため、早期発見及び高い予防効果が期待できます。
もちろん、この方法はすでにシロアリを発見していても効果があります。
シロアリがいる場所に毒エサを散布しつつ、殺虫剤等を利用して視覚出来るシロアリを駆除していけば徐々に数は減っていくでしょう。
DIYのデメリット
DIYにはコストパフォーマンスに優れており、自分の好みの対策(薬剤を極力散布しない等)が取れるといったメリットが考えられますが、当然デメリットもあります。
シロアリを駆除する薬剤は非常に強力なため、量を間違うと頭痛や吐き気の原因になりますし、使用する量が少なければ予防効果が薄くなりシロアリの完全駆除を難しいものとしてしまいます。
また、薬剤によっては子供・妊婦・ペット等に悪影響を与える可能性もありますので、利用の際は必ず使用方法や用量を把握した上で利用してください。
自分で出来る範囲でDIYを行うなら良いですが、分からないことや難しいことを強行するのは得策ではありません。
特に乳幼児や小さなペットがいるご家庭の場合には、安全性を重視し、プロの業者へ依頼する事をお奨め致します。
家屋の状況を見極める事が大事
「DIY=日曜大工」といったイメージを持つ方は多くいらっしゃるかと思いますが、シロアリ駆除を自分で行う事もDIYの一種です。
DIYでのシロアリ対策は、予算や費用を大幅に下げられる、自身の好きなように対策が出来るといった、様々なメリットが挙げられますが、その反面で専門業者に依頼を行った方が早期に、かつ、確実な駆除が行えます。
シロアリ対策は実に難しいため、被害状況を確認しつつ、自身で行うのか、プロに頼むのかを選択する事が望ましいでしょう。