床下以外にも潜むシロアリ
シロアリを意外な場所で見つけることがあります。
一般的には床下や壁の中など家屋に住み着くイメージがあるシロアリですが、実は庭などの自然界に巣を作ることの方が多いのです。
近年ではガーデニングが流行しているため、枕木を庭に設置したり、日曜大工の木材を庭に置いておいたりする場合が増えています。
雨にさらされた木材は水分を豊富に蓄えているため、シロアリにとってこれ以上ないご馳走であり、近くにコロニーを形成させるきっかけになりかねません。
シロアリを良く目撃する床下、庭、植木、それぞれの場所での対策方法を紹介したいと思います。
見つかった場所によって対処方法は変わるので、状況に応じて冷静に駆除できるようにしましょう。
床下にシロアリが居たケース
床下でシロアリを発見した場合は、基本的には業者へ連絡する方が良いです。
自分自身で駆除することも可能ですが、床下に潜って薬剤散布するのはかなり大変ですが、DIYで解決してみたい場合であれば、下記のような対応を行うと良いでしょう。
床下のシロアリ駆除
まずは床下のシロアリに対してホームセンターなどで市販されている薬剤を散布します。
スプレータイプや粉末タイプが良いです。
次にカビや湿気で建物の基礎が痛んでいないかを確認します。
木材が腐ってボロボロになっていなければ大丈夫だと判断して良いです。
最後はシロアリ対策として床下の土に薬剤を散布して完了です。
ただ、床下にシロアリがいるのであれば既に家の中へ侵入している恐れがありますので、なるべく専門業者へ依頼する方が良いでしょう。
庭や植木にシロアリが居たケース
庭などでシロアリを目撃した場合は、速やかに巣がどこにあるかを探しましょう。
シロアリは日の光を嫌い、暗所から出て来ない性質を持っていますので、木や切り株をひっくり返すと見つけやすいです。
庭・植木のシロアリ駆除
シロアリに食い荒らされた木材や植木は中身がスカスカでダメになっているため、速やかに捨てましょう。燃やせるなら燃やした方が良いですが、無理なら殺虫剤をかけてゴミとして出してください。
次にシロアリの巣があった場所へ薬剤散布を行います。
巣の位置が家屋から5メートル以上離れていれば、シロアリ被害が家には及んでいない可能性もあります。しかし、念のため業者にシロアリ被害の有無を調べてもらう方が安全です。
イエシロアリを見たら要注意!
日本でのシロアリ被害は、ヤマトシロアリが90%、イエシロアリが9%程度を占めています。
ほとんどはヤマトシロアリなのですが、もしイエシロアリを見つけたら要注意です。
全体的に白っぽいのですが、やや茶色っぽくなっているのが見た目の特徴です。
イエシロアリは100万匹以上のコロニーを作り、行動範囲は巣を中心に100メートルを超えます。
家屋に対する被害はヤマトシロアリの100倍とも言われており、とにかく食害のスピードが早いです。
イエシロアリだと分かったら、一刻も早く業者へ連絡してその日に来てもらいましょう!
また、被害が周辺家屋にまで及ぶ可能性があるため、隣近所にもイエシロアリの存在を伝えておくのが望ましいです。